【100均オススメ②】油絵の筆洗器を代用する道具

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
         

100円ショップで購入できる
絵を描く時にあると便利な道具紹介その2です。

大きな絵を描く時はこれを筆洗器として使っています。

「口の広いガラスポット」

 

太い筆や刷毛を使って油絵を描く人にオススメです。

 

こちらもダイソーのキッチン用品コーナーで見つけました。

 

 

筆洗器の使い方

まずは画材屋さんで売っている市販の筆洗器の使い方を
ざっくりご紹介します。

 

油絵の具を使用する場合は水彩絵の具やアクリル絵の具と違い、
筆洗液やブラシクリーナーと呼ばれる筆を洗うための液体が必要になります。
(これを使わずに石鹸で洗ってもベタッとした感じが筆に残ります)

 

水彩画の場合は筆を洗う用に筆洗バケツに水道水を汲んで
水でしゃばしゃば洗えば筆に付いた絵の具が取れますが

油絵の場合は筆を洗うのにも洗浄液を買います・・・

 

洗浄液の代わりにテレピンを使う人もいますが
まずは入門的なところをお話しします。

 

洗浄液は様々なメーカーから発売されていて、

携帯用のブラシクリーナー150mlで400円くらいです。
無臭タイプの方が割高です。


(ちなみに細い筆しか使わない、という人は
筆洗器を買わずに携帯用のブラシクリーナーに直接筆を入れて洗えます。)

 

ブラシクリーナーは石油系の液体なので火気厳禁な上、
結構臭います。

油絵の道具は、ほとんどが臭うので慣れない人や周りに家族のいる人は
不用意に家で蓋を開けないほうがいいですよ。

 

私は2Lで1400円くらいの安い物を使っているのでかなり臭います。

もう慣れているので気になりませんが・・・

 

話を戻しますね。

 

筆洗器はこの洗浄液を入れるための容器です。

筆洗器には中に穴の開いた仕切りがあり、2層構造になっています。

洗浄液は中の仕切りを超えて筆が浸かる程度に入れてください。

筆を洗うときは先に布やティッシュなどで
絵の具を拭ってから筆洗器の中で洗ってください。
穴の開いた仕切りに筆を擦って洗います。

そうすると仕切りの穴を通って絵の具が落ち、
筆洗器の底に溜まっていきますが

仕切りの上には
絵の具が溜まりません。

 

洗浄液は毎回、使い捨てるわけではないので
次に使用するときもそのまま使えます。

 

 

洗浄液の注意点!

油絵を描いていると意外とすぐに筆洗器の底に顔料が溜まって
ヘドロのようになるので定期的に掃除が必要です。

これがちょっと面倒くさい・・・

 

ただ、とても重要な事ですが

 

 

洗浄液は水道に流してはいけません!!

 

あくまでも石油系の溶液なので
洗面所に流すとか絶対しないでください。
捨てるときは調理用のサラダ油を捨てるように油処理剤や油凝固剤を使ったり、
少量の場合は布や新聞紙に吸わせて燃えるゴミとして捨てるなど

皆さんの町の廃棄方法に倣ってください。
何度も言いますが火気厳禁です!

発火の恐れの無い方法で処分してください。

 

 

私が筆洗器を代用する3つの理由

理由は主に以下の3つです。

 

・筆洗器の掃除が楽
・蓋が閉まる
・刷毛が入る口の広さ

筆洗器の掃除が楽

まず、1つめの掃除についてですが

市販の筆洗器だと2層構造になっているので
1層目に溜まった顔料を捨てにくいと思っていました。

(私が面倒くさがりなのもありますが・・・)

 

その点、ただの瓶だとそのまま底に溜まるので
瓶を2つ買って、片方の瓶に洗浄液の上澄みを移して
残ったヘドロを掻き出せば綺麗にできます。

 

画材店で筆洗器を買う1つと2000円くらいするので
こっちは2つ買っても200円+税でお手軽です。

 

 

蓋が閉まる

2つめは蓋がしっかり閉まり、こぼれにくいことです。

市販の筆洗器にも密閉式のものと
蓋を被せるだけのものの
2種類があります。

洗浄液は揮発性のため、密閉式をオススメします。
被せるだけの方が安いですが上記の理由に加え、

絵画教室で授業後に荷物を
置きっぱなしにできない人や

美大受験で道具を持って移動しなければならない人は

 

荷物の中で悲劇が起こってしまうので
密閉できるタイプにした方がいいですよ。

 

私は自宅のアトリエで制作しているので
移動はしませんが、うっかり倒してしまった時に

被害を小さくしたいので

 

筆洗器の代用品を探すときも
ジャムの瓶みたいに回して開けるタイプの蓋の容器を探しました。

 

ただし、あくまで100均なので
蓋を閉めればこぼれないという信用はしていません!

 

刷毛が入る口の広さ

3つ目は刷毛の入る口の大きさです。

 

市販の筆洗器だと直径7cmくらいで
刷毛は入るけどほとんど動かせないとかで、
意外と洗えないんですよね。

大きいものを買おうとすると3000円とか4000円したり・・・

でも、これだと直径が約9.5cmなので幅の広い刷毛は入りませんが

5~6cmくらいの幅の刷毛なら楽に入ります。

 

 

そしてあまり高さがないこと!

 

口の大きい容器だと
その分、縦にも大きいので
深い容器は手ごと突っ込む形になって洗いにくいです。

 

※タッパーは理想の形ですが
洗浄液を入れると変形してしまうので
使用しない方がいいですよ!

 

 

 

「口の広いガラスポット」を使用する注意

安くて使い勝手の良いものを探した結果
これに落ち着きましたが

やはり100均の商品なので洗浄液の長期保存にはお勧めしません。
蓋があるとはいえ、揮発の恐れもありますし
(あくまで100均なので)

瓶はガラスなのですが、
蓋はプラスチック製なので蓋と洗浄液の成分の相性はどうなのかとか。

(市販の洗浄液はプラスチック製の容器に入っていますが
専門的なことは分からないので・・・)

 

なので使用は刷毛や太い筆を使う時の一時的なもの
として考えて使用してください。

 

蓋があって刷毛の入るサイズの容器って案外少ないので
私は重宝しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。