概要・松尾彩加の絵画

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松尾彩加/Matsuo Ayaka

1991年生まれ、香川県出身。

香川県立高松桜井高等学校卒業。多摩美術大学美術学部 絵画学科油画専攻 卒業。

水を愛する美術作家。主に油絵をメインに水滴をモチーフとして制作しています。
油絵は、画像で見た時や遠くから離れて見たときにはリアルに、近くで見た時は絵画的に見える様に意識しています。


制作では侘び寂びや無常観など日本の美意識がテーマです。

 

なんで水が好きなの?

小さい頃からキラキラした透明なものが大好きで
母のドレッサーに入っていたネックレスを
何度も眺めていました。

しかし、その思いはアクセサリーに留まらず
小学校の頃には屋外プールの水面の揺らめきや水飛沫に惹かれるようになりまいた。

スイミングスクールに通っても自由時間には

プール内で友達と鬼ごっこをせず、一人で潜って水面から差し込む光や
立ち上る泡を見つめているのが好きな子でした。

 

水の中も好きでしたがやはり一番は水飛沫の煌めきです。

空中に浮かぶ僅かな一瞬を目に焼き付けるように
一粒を何度も凝視していました。

 

 

 

小さい頃から絵を描くのは好き?

展示をすると多くの方からこの質問を受けるのですが
絵を描くことが純粋に好きと言えるのか
この答えはいつも悩みます。

小学校4年生まで授業以外で絵を描いた記憶がほとんど無く
私の中では昔も今も特技としての位置に絵があります。

 

しかし、小学校4年生のある夜から
絵という世界に足を踏み入れることになり、

 

得意科目を伸ばした先の進路が美術系の就職だと考えました。
そこからの過程の中での出会いや出来事から

 

伝えたいことがあるから描く、という思いに至り制作を続けています。

 

 

日本の美意識、文化をテーマに制作


2011年3月11日の東日本大震災からしばらくして
文化財や地域に根差した伝統が継承できなくなることを考え
危機感を覚えるようになりました。

人を助ける医術的な知識も体力も無く
絵を描くことしか出来ない私に何が出来るのだろうと思ったとき
混乱の中でも秩序を守り、
一列に並ぶ姿は海外では珍しいという話を聞きました。

もしそれが出来なかったら、暴動が起きて別の事故や被害が増えていたかもしれません。

そして、それは日本の習慣や文化に根付く国民性の賜物だと思いました。

昔ながらの考えの良さを知り、
忘れないことが未来の震災で被害を軽減することに
繋がるのではないかと考えました。

 

そのために
文化や伝統に関心を向ける窓口の一つになれたらと思い
美術作家として作品制作をする決意をしました。

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