【100均オススメ④】油絵の油壺はこの道具で代用できる!

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油絵の製作には欠かせない画用液(オイル)を入れる油壷についてお話しします。

水彩やアクリル絵の具と違って油絵の具を使う時は

必ずペインティングオイルなど様々な画用液を使用します。

そのため油絵の制作においては油壺は必需品となります。

しかし、正規品の油壺を購入しなくても代用できるものはいくつかあります。

画材屋さんに行かなくても手に入る物が多いので

そのメリットも含めて紹介します。

皆さんも検討してみてください。

 

油絵制作の必需品!油壺って何?

油壺とは油絵の制作の際に使用する

画用液を入れる容器です。

 

水彩絵の具アクリル絵の具では

を使って絵の具を薄めたり、

粘度を調整しますが

油絵では水を使うのではなく

専用の画用液を使用して油絵の具の粘度を調節します。

 

(画用液はペインティングオイルや、ルソルバンテレピンなど様々な種類があります。)

 

 

油絵の具はアクリル絵の具に比べて

元々の絵の具が固めなので

チューブからそのまま出して

絵を描くには不向きです。

 

画用液の使用が必要な画材なので油壺は必要な道具になります。

 

油壺は画材屋さんで1つ200円から400円程度で購入することができます。

初心者用の油絵セットにも必ず一つ入っています。

 

油壺の種類について

油壺にはそろばん型筒型があり

通常はアルミなど金属素材のものが多いですが

プラスチックタイプのものもあります。

 

一つ口のものが大半ですが、

2種類のオイルを同時に使用できる二つ口の油壺もあります。

 

油壺は底の部分がクリップ状になっており

パレットに装着して使用することができます。

 

右利きの人は左手にパレットを持ち

絵の具を混ぜながら

パレットに装着した油壺で筆の先を湿らせ

絵の具をパレット上で練ります。

 

徐々に混ぜている絵の具に画用液を増やし

好みの粘度に調整していきます。

 

パレットに装着すると制作中に

パレットが傾くので

画用液がこぼれないように

入れすぎには注意してください。

 

描き方にもよりますが油絵では

薄めて描くスタイルの人は少ないと思います。

 

キャンバスの色が隠れるように

不透明に描く人が多いと思うので

使用する画用液も少なくて大丈夫なことが多いです。

 

出しすぎに注意するためにも

必要になったらその都度

油壺に継ぎ足すようにするといいと思います。

 

私はいつも少なめを心がけており

イメージとしては

ペットボトルの蓋2杯分から

大さじ1杯ちょっとくらいを目安にして

作業内容の必要に応じて追加しています。

 

私が持っていたのはそろばん型の油壺でした。

ソロバン型はパレットに装着して使用すると

斜めに傾いてもその形状からくぼみに画用液が溜まりこぼれにくいです。

 

油壺はフタが付いているので

蓋を閉めることで1日2日は保管することができます。

 

画用液は一度使用してしまうと

長期保存できないので必ず使い切るか

使用後は捨てるようにしてください。

 

油壺の中で保管した場合も

使用日から連続して3日程度ならば使用可能ですが

日が経つにつれて油壺の中で画用液が固まってきます。

 

初めはサラサラしていたペインティングオイルもだんだん蜂蜜のようになっていきます。

 

固まってしまうとベタベタして

掃除が大変になってしまうので

こまめに拭き取るようにしてください。

 

画用液が蜂蜜のようになってくると

絵の具と混ぜても絵の具のとろみが強く

細い線が描けなくなります。

 

油壺のデメリット

私も以前は油壺を使用していましたが

今では使用しなくなりました。

 

油壺は屋外での使用、

持ち運びが可能というメリットがありますが

現在はアトリエで使用するのみです。

持ち運びの予定も屋外での使用もないので

油壺本来のメリットが活かせる環境ではなくなりました。

 

私が思うデメリットその1

油壺の形状は筆の入る大きさが限られてしまうため

細い筆や小さい絵を描く場合には問題ありませんが

大きな絵を描く場合

太い筆を使用する場合は筆が入らないため

油壺だけでは筆に画用液を染み込ませることができません。

 

デメリットその2

まめに片付けをしないといけないというところです。

絵画教室のように1日の制作時間が決まっていて

片付けの時間が必ず存在する環境では

油壷が汚くなることはなかったのですが

在宅で制作をしていると

「この後も使うしなあ」と思い

うっかり1日ずつ過ぎていってしまうことがあり

 

油壺の底に画用液が拭き取られずに残り

固まってしまったり

フチの周辺に着いた画用液がベタベタして

蓋の閉まりが悪くなったりしてしまいました。

 

うっかりベタベタになってしまった状態

ティッシュでふき取ろうとすると

油壺にティッシュがひっついてしまうこともあります。

 

こまめに掃除ができる人であれば問題ないのですが

面倒くさがりな人には要注意だと思いました。

 

油壺を代用するならコレ!

油壺の代用品はどれも簡単に手に入ります。

その1 紙コップで代用

私が油壺の代わりに使用しているのは紙コップです。

100円ショップでは50個入りで購入しました。

 

油絵の具は乾くのがとても遅いため、

同時進行で何枚もの作品を作る場合

作品によって進行状況が違ってきます。

 

そのため、作品によって

使用する画溶液の種類も違ってくるので

複数の油壺を同時に使用しています。

 

使い捨てが可能で、

いくつも同時に使用できるところがメリットです。

 

制作中は筆を使って制作しているので

画用液は大量には必要ないです。

 

紙コップの底に少したまる程度

事足りるので普段の制作では主に紙コップを使用しています。

 

その2 紙皿で代用

刷毛を使って制作をするときは

100円ショップなどで売っている紙皿を使用します。

 

大きさによりますが6枚程度入っています。

 

画材屋さんで販売している油壺では

刷毛が入る大きさのものは無いので

このような商品で代用します。

 

紙皿や紙コップは

画用液が多少は染みこむことがあっても

床が濡れたりはしないのも優秀なポイントです。

 

その3 ガラスや陶器のお皿で代用

片付けが面倒でない人

100円ショップなどで売っている

お皿を絵皿として使用することもできます。

 

豆皿醤油皿くらいの大きさがちょうどいいと思います。

色や形など様々なデザインから選ぶことができ

制作の気分を盛り上げることにも繋がります。

 

シャーレ小さいキャニスターなんかも可愛いですね。

 

まとめ

今回は油絵を制作する際に使用する 油壺についてお話ししました。

私はいつも100円ショップで買った紙コップを油壺として使用しています。

面倒くさがりで 画用液が残っていると

もったいないなー

と思いそのままにしがちなので

使い捨てにできる紙コップはとても重宝しています。

制作のストレスをひとつ減らせる道具なので自宅で油絵を描く人にはおすすめです。

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