100均ガンタッカーの使い方と比較【キャンバスの張り方】

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キャンバスはタックス(キャンバス釘)でも

張ることができますがガンタッカーを使って

キャンバスを張る方法を紹介します。

 

ガンタッカーは100円ショップでも手に入る道具です。

実際に購入して使用してみました。

 

ガンタッカーって何?

ガンタッカーとは建築用ホッチキスです。

文房具用のホッチキスの針は

コの字型の先端を折りたたむような形で

紙を留めるのに対し、

ガンタッカーは

コの字のまま板に突き刺さるように打ち込みます。

 

 

ダイソーで発見!

100円ショップのダイソーに

ガンタッカーがあるという話は

10年くらい前から聞いていたのですが、

当時はすでにガンタッカーを持っていたので

特に購入は考えていませんでした。

 

しかし、夜にキャンバスを張っていて

芯が詰まってしまい、

なかなか取れずに焦ったことがあったため予備に購入してみました。

 

ガンタッカーのプロ用は8000円くらいするのですが

近所の100円ショップにもありました。

 

工具用品のコーナーにありました。

「工作用タッカー」

 

金額は300円です。

 

タッカーの芯(ステープル)も売っていました。

 

工作用タッカーには芯は付属していないので

合わせて買う必要があります。

 

ミニタッカーとダイソーのタッカーを比較してみた

手持ちのガンタッカーと

100円ショップのものを比較してみました。

 

ガンタッカーにも色々と種類がありますが、

私が以前から持っているタッカーは

ミニタッカーと呼ばれる種類のものです。

 

当時は1000円くらいで購入しました。

 

左側がダイソーのタッカーです。

 

サイズ感やビジュアルは

ミニタッカーとほとんど変わりません。

 

見た目の違いはタッカーの裏側

中のステープルプッシャーの先端

ダイソーの方はプラスチックでできている事です。

 

ミニタッカーで使用しているステープルは

ダイソーのタッカーに入れることができました。

 

 

ガンタッカーは種類によって

使えるステープルのサイズが違うので

ホームセンターなどで購入する際はサイズに注意してください。

 

 

ガンタッカー使い方

工作用タッカーやミニタッカーのステープルは

プロ用のガンタッカーとは入れ方が異なります。

 

工作用タッカーやミニタッカーは後ろのステープルプッシャーを

一度奥に押してから下方向にずらして引き出します。

 

タッカーにステープルを入れて

ステープルプッシャーを押し込みます。

 

ハンドルを押すと

ステープルが飛び出すので

下の射出口を目標に押し当てましょう。

 

 

使用感の違いですが、

ダイソーのタッカーの方がミニタッカーより

ハンドルを押すのが固く感じました。

 

ステープルはミニタッカーのものを使用しましたが

きちんとキャンバスと木枠に刺さりました。

 

張り終わった状態を見る限りは

ミニタッカーで張ったものと遜色ないように思います。

 

 

キャンバスを張ってみた

実際にダイソーのタッカーでキャンバスを張ってみました。

 

余っていたキャンバス地をカットして

サムホールサイズの木枠に張ります。

 

余っていたのを使ったので木枠に対して

キャンバス地の大きさがギリギリでした。

 

木枠の厚み+2~3cmの大きさでカットすると

キャンバス張り機で引っ張りやすいです。

 

 

キャンバスを張るために必要な道具

必要な道具は以下の物です。

 

  • キャンバス生地
  • 木枠
  • キャンバス張り機
  • ガンタッカー
  • マイナスドライバー

 

マイナスドライバーはタッカーで打つのに

失敗したときに芯を引き抜くために使用します。

 

キャンバス張り機は

テコの原理で引っ張るのでこの向きで使用します。

 

キャンバスの挟み口の手前が

上はカーブになっていますが、

下は四角くなっているのが分かると思います。

カーブの方ではなく角張っている方を

木枠に当てる形でキャンバス地を引っ張ります。

 

角張っている部分が木枠に当たると

木がへこんで痕が残ってしまいます。

 

もし、へこみが気になる方は引っ張る前に

一枚角材などを当てて張るようにしましょう。

 

 

木枠を組み立てる時の注意点

木枠はサイズが大きくなると

フチの4本以外にも真ん中の空洞部分を

横切るように支えの木が付属してきます。

 

木枠を組み立てる前に一度、並べてみて

パーツの位置を確認すると良いでしょう。

 

 

木枠を自分で組み立てる時は

木枠が平行四辺形になっていないかを確認してください。

 

三角定規での確認や床と壁に当てて

直角になるように調整してください。

 

 

絵を描き始めてから木枠のゆがみに

気づいてキャンバスを張り直すと

引っ張られる方向が少し変わってしまうので絵の具が割れてしまいます。

 

その上から塗り直しても

下に塗った絵の具とキャンバス全体の

引っ張られる方向は変わってしまったまま

なので後日また割れてしまいます。

 

 

キャンバスの張り方

キャンバスを張る時はこの様に

木枠のサイズが印字されている面を

上にしてキャンバス地に置いてください。

 

木枠はキャンバス地に接する側の面の

空洞側の内側が

ゆるくカーブを描くように角が取れています。

 

 

キャンバスは布なので

絵を描くときに筆を押し当てて描くと

木枠の内側の空洞と木枠の段差で

筆が引っかかってしまいます。

 

それを防ぐために空洞側の木枠に角がありません。

 

タッカーの打ち方

タッカーを打つとき、

最初の一つはそのまま打ちます。

二つ目を打つときから

キャンバス張り機を使って

一つ目の反対側に打ちます。

キャンバス地を真っ直ぐ挟んだら

テコの原理で生地を引っ張ります。

 

キャンバス地の端が余って挟みづらい時は

カットしてもいいですがこのように

端を折り曲げて挟んでください。

 

芯が浮いてしまった場合は

軽く金槌などでたたいてあげると収ります。

 

三つ目は横、その次はその反対

反対側を常に引っ張るようにしてください。

一方ばかりを引っ張ると

キャンバスが歪む原因にもなります。

 

 

最初の4点を打つと

キャンバス面のテンションを確認してください。

 

最初の引っ張り具合が弱いと

この後もずっと緩いままになってしまいます。

 

 

4点を打つとこの様に

キャンバスの面にダイヤ型にシワができます。

 

このようなシワができると

キチンと引っ張れている証拠でもあります。

 

引き続きタッカーを打っていきます。

 

 

すると先ほどのシワが

どんどん外側になっていき、

最終的にはキャンバスから無くなります。

 

このダイヤ型のシワ以外のシワ

その周辺の芯を抜いてタッカーを打ち直す

シワの周辺に細かくタッカーを打つなど

しなければ直りません。

 

端まで打てたら、

キャンバスを折りたたんで裏側で留めましょう。

 

これで完成です。

 

 

キャンバスを張るときの注意点

小さいキャンバスで

キャンバスを張るときの間隔は

3cmくらいで打っていきますが

 

大きいキャンバスでは5cmくらい

間隔で打っても大丈夫です。

 

慣れないうちは大きいキャンバスでも

3cmくらいで少し細かく打っていきましょう。

 

張り始めのあたりにシワができやすいので、

芯を外すのを前提にキャンバスの四隅を

仮止めしてから行うと上手くいきます。

 

 

 

キャンバスの側面を綺麗に見せる打ち方

側面にも絵を描きたい場合や

箱額に入れるために

側面が見えてもいいように処理する場合は

タッカーを裏で留めます。

 

裏張りや包み張りなどと呼ばれます。

 

普通に張るよりも引っ張るのが難しいので

テンションが緩くならないように気をつけてください。

 

 

まとめ

今回はキャンバスの張りについてのお話でした。

ガンタッカーはダイソーでも手軽に購入できます。

張りキャンバスを買うのもいいですが

長く制作を続けるのであればキャンバスを自分で張った方が安くすみます。

最初はテンションのかかったきれいなキャンバスを張るのが

難しいかもしれませんが

慣れてくると10号以下のサイズなら簡単に張ることができます。

下地の塗られていないキャンバスを張って、

自分好みの下地を作ることも可能です。

油絵は深く突き詰めれば突き詰めるほど深く挑戦できる画材です。

ぜひ挑戦してみてください。

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