多摩美の卒業制作展に行きました。
時間の都合で版画、日本画、油画の大学院の3ヵ所でしたが・・・
日本画の卒展では作品集が無料配布の年があるので
いつも楽しみにしています。
無料か販売かは年によって違います。
今年は無料でもらえたので内心すごく喜びました。
学部と大学院の両方もらいました。
でも、作品集を無料ってすごいですよね。
学部の方とか表紙の文字は箔押しだし。
人数も30人以上いるので程よい厚み。
普通に販売できるクオリティだと思います。
そこをあえて無料にするのは
その時の収益ではなく、自分たちの作家としての
広報を考えているからかな、と思います。
セルフマネジメントとしてはありですね。
明らかに無料のほうが多くの人の手に渡るわけですから。
どんなに頑張って絵を描いても
絵を描いてること自体を誰も知らないと
作家としての活動って苦しいです。
作品を知って、記憶に残って欲しい。
ただ、展示を見に行って、あの作品良かったなと思っても
絵の方が情報として強いので作者名まで覚えられないんですよね。
(もちろん最初からスカウトとかそういう目的で見に行く人は別だと思いますが)
あと、1日に何件か展示を回るといい作品でも後からパッと思い出せない。
DMやチラシだと鞄の中で折れちゃうし、
取り置いてもしばらくして整理する時に簡単に捨てやすい。
でも冊子だと捨てるには惜しいという。
例え貰ってくれた人が数年に1回しか冊子を開かなかったとしても
すぐに捨てられるよりはずっといいと思います。
そう、捨てづらさって大事。