【アーティストの挑戦】薩摩藩の教え「男の順序」に学ぶ画家の心構え

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今回は薩摩藩島津家の教えにある

「男の順序」

画家の活動に活かせる素敵な言葉だと思ったのでご紹介します。

この言葉は経営者や起業家の方に多く知られている言葉です。

新しいことに挑戦する人

夢を叶えたい人

に心を強く持ってもらうためにも

知っておいてほしい言葉です。

 

 

薩摩藩と島津氏について

薩摩藩は現在の鹿児島県です。

大河ドラマ「西郷どん」でも有名ですね。

幕末や明治維新では西郷隆盛大久保利通など

多くの有名な歴史上の人物を輩出しています。 

歴史の授業でもおなじみの重要人物ですね。 

 

薩摩藩は独自の体制を築き上げ、

独自の教育方針で新しい世代を育てていきました 。

 

薩摩藩の島津氏は薩摩を拠点とする鎌倉時代から続く大名です。

 

「島津に暗君なし」と評価されるほど優秀な主君を輩出してきました。 

 

 

男の順序とはどんな言葉?

「男の順序」とは島津家に伝わると言われていますが 

誰が初めに言い始めたかは分かっていません。

 

しかし誰が言ったかということに関係なく

受け継がれてきた素晴らしい言葉です。

 

その教えは5段階に分かれており

順序は以下の通りです。

 

「男の順序」
一、何かに挑戦し、成功した者

二、何かに挑戦し、失敗した者

三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者

四、何もしなかった者

五、何もせず 批判だけしている者

 

このように

素晴らしい人材とはどのような人か

と言う評価の基準が示されています。

 

絵を描く人の場合で考えてみる

この「男の順序」を画家の場合で考えてみます。

 

一、何かに挑戦し、成功した者

挑戦し、なおかつ成功させるということは

言うに及ばず素晴らしいことです。

 

作家にとっての挑戦とは

新しい画材への挑戦

新しい技法への挑戦

展覧会への挑戦

公募展への挑戦

など様々なことがあります 。

 

成功にも様々な種類があると思います。

 

新しい画材を扱い作品として完成させることを成功とする

完成させて発表まですること 

 

展覧会を行った場合は

これまで以上の来場者数を記録すること

作品の売上を更新すること

次に繋がる新しい出会いがあること

様々な成功の形があります。

 

 

二、何かに挑戦し、失敗した者

何かに挑むという時点で評価されるべきことです。

自らの意思で動くということはとても勇気がいることです。

 

たとえそれが失敗だとしても

何かを実際に行動に移すというのはそれだけでも難しいことです。

 

そして失敗の中にもたくさんのヒントがあります。

 

失敗から学ぶということはとても大切なことです。

その時はただの失敗だと思っていても

時間が経ってから見返す

新しく思いつくことがあったりします。

 

たとえ失敗しても失敗した結果を

大切にするようにした方が良いと思います。

 

 

三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者

人をサポートするということも重要な役割です。

画家としての活動においては

自分が作品を作るということは

画家として生きる上でとても大切なことです。

 

しかし

画家も多くの人のサポートがあって成り立つ職業です。

 

それは画商さんや、コレクターさんのみならず

仲間の画家の言葉や展覧会など

画家同士のコミュニティから新しいことが生まれたりします。

 

自分が挑戦する立場だけでなく

誰かの挑戦をサポートする立場になったりもします。

 

いつもでも自分が主役だという思いでは

成し遂げられないものもあります。

 

我を通すだけではなく

共に頑張るという姿勢で

一歩引いた立場からできることもあります。

 

 

四、何もしなかった者

画家において

これは作品を作らないということにあたると思います。

 

残念なことですが

絵を描く能力がある人や

美大生であっても

常に作品を作り続けられるという人は多くありません。

 

一つの事を継続するということは本当に難しいことです。

 

言葉では絵を描きたいと言っていても

日常生活の中には大変なことがたくさんあります。

 

仕事やバイトが忙しい

疲れている 

お金がない 

 

絵を描かない理由はたくさん用意できてしまいます。

 

気が付くと1年はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

「何もしなかったもの」には

気が付かないうちになってしまうと思います。

 

 

五、何もせず 批判だけしている者

これは本当に残念なことですが

意外に身近に存在していたりします。

 

現在進行形で絵を描いている人は

批判はしないことが多いですが

 

昔絵を描いていた人で夢を諦めてしまった人や

全く絵の世界に関心がない人

自分には情熱を注げるものが無い人

の中には時々存在します。

(みんながみんな”そう”というわけではありませんありません)

 

あなたの夢に対して

才能がないと無理だ

現実的じゃない

などという言葉で否定してしまいます。

 

そんな人達はドリームキラーとも呼ばれます。

意地悪で言っているつもりはなく無意識

否定的な言葉を発している場合もあるので

必ずしも相手が悪い人というわけではないのが厄介なところです。 

 

自分が誰かに対して

このような存在にならないように気をつけたいですね。 

 

 

まとめ

今回は薩摩藩に伝わる「男の教え」を画家の視点から説明しました。

何かに挑戦する人全てに共通する心構えだと思います。

新しいことに挑戦し成功を目指して頑張れるようになりたいですね。

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