今日は昨日に続き、会場で木版画による栞制作の体験を開催しました。
写真は、木版画作家の田村洋子さんによるデモンストレーションの様子です。
木版画に関する豆知識やコツを教えてもらいました。
栞用の版木も図案も、もちろん田村さんのお手製です。
霧吹きで軽く湿らせた版木に水性の絵の具を塗っているところです。
湿らせておかないと、絵の具を塗っても綺麗に紙に色が移らないそうです。
絵筆で絵の具を版木にポンポンと簡単に乗せた後、刷毛で円を描くように版木に絵の具を刷り込みます。
円を描くようにする事で版木の木の隙間に絵の具が入ったり、
模様の溝に溜まった余分な絵の具を掻き出したりします。
紙を版木の上に乗せてバレンで擦ります。
版木には紙を置く位置が彫られていて
その位置の事を「見当」と言うそうです。
日本語の「見当をつける」と言う言葉はここからきているらしいですよ!
完成はこんな感じです。
紅葉と幾何学模様の2種類どちらかを選んで体験できます。
会場では紅葉の柄が人気でした。
絵の具の量や、バレンで擦る強さによって
柄が均等に出ないので
擦れずに綺麗に印刷するのは簡単そうに見えて
とても難しいですね。